田中康延著「読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術」読書感想文

推しモノ(レビュー)

今回紹介する本は私がブログの更新が完全に滞り記事が書けないと(思い込んで)いた時に読んだ本です。

私はこの本を読むことで記事を書きたいという気持ちになる事ができ、少しずつですが記事を更新できるようになりました。

私にとってブログを書く上での聖書。何度か繰り返して内容を反芻したい内容でした。

内容をさらっとご紹介します。※ネタバレは極力しませんが、読書中の方はお控えください。

どんな本なの?

勘違いしてはいけないのが、

この本はブログの書き方も文章の書き方も教えてはくれません。

この本をハウツー本と思われる方がほとんどだと思いますが、読んだ前と後で文章のレベルはほとんど変わる事は無いでしょう。

私も当然具体的なブログの書き方、文章書き方を知りたくて購入した訳で

たくさんの人に読んでもらえ、web上やSNSでバズり、内容が効率よく人に届き、とてもおもしろく、わかりやすい文章を簡単に書く方法

この答えについて教えて欲しくて購入しました。

ところが、この本はブログのハウツー本どころか、文章のハウツー本でもなかったのです。だったら文章術というタイトルはどうなのか?とも思いますが、、、

ともかく大きな文字でフランクな文章、ひねくれた語り口調の破天荒な聖書です。

著者の田中って誰?

とりあえず購入したものの、作者の方を存じ上げません。一体何者でしょうか?

この本によりますと1969年大阪生まれ。早稲田大学卒業して恐らく24歳で電通に入社。以降24年間コピーライター・CMプランナーとして活躍。

ここまで聞くと若干自分とは相入れない、いけ好かない奴!!と感じるのは私の育ちでしょうか?あくまで勝手なイメージでの話です。

ところがその後電通を退社してフリーランスとして活動を開始します。地道な活動や周りの方々の強力もあり、現在では多方面でご活躍。

別にエリート街道を歩いている人を嫌い、苦労している人を好むほど盲目的な価値観は持っておりませんが、ここで重要なのはやはり第一線で文章やコピーライトで活躍されている方だという事。

プロの感覚や考え方をわかりやすく、フランクに伝えてくれる本だという事です。

要所要所でのコラムは本文よりも文字が小さく、内容が濃密です。本当はコチラについて深く語りたいのではないか?と思うほど過去の体験や知識が芳醇な方だと思い知らせれます。

また自分の考え方や価値観を明確に断言する一方で、自虐的な発言が多いのもバランス感覚に優れた物書きと思い知らされます。

つまり軽妙な語り口でも裏打ちされた説得力をもった文章だという事です。

目次で内容をざっと確認

ここでも目次の内容を軽く紹介します。

  1. 何のために書いたか
  2. 何を書くのか ブログやSNSで書いているあなたへ
  3. だれに書くのか 「読者を想定」しているあなたへ
  4. どう書くのか 「つまらない人間」のあなたへ
  5. なぜ書くのか 生き方を変えたいあなたへ

以上が各章の目次となります。

先ほどブログの教科書でも文章の教科書でも無いと申し上げましたが、ブログやSNSのために文章を書くという事は前提とした内容ですのでご安心ください。

深い内容までお伝え出来ないのが心苦しいのですが、いずれの章も漫然と文章を書いている自分に深く刺さってくる内容です。あまり深く刺さりすぎる正論を振りかざされると、反論や反発心が出るものですが、何度も言うように刺さるけれどもライトな文体なので刺さりは浅く素直に聞き入れられます。

私に刺さった項目

とは言え、余りにも抽象的すぎてピンと来ないと思いますので、私が印象に残った項目についてザックリと紹介したいと思います。

誰かがもう書いているなら読み手でいよう

この項目だけではなく、他の項目でも著者は何度も語っておりますが「文章を書くという事は苦痛だ」という考えの持ち主という事です。もちろん文章を書くことは自身の世界を広げる素晴らしい手段と評価している一方で生みの苦しみについても十分に味わった上での表現だと思います。

だからこそ、自分と同じような意見や視点、話題について自分よりも優れた表現、文章で書かれた記事があればそれをあえて自分が記事にする必要ない。そこは読み手でいればいいじゃない?という内容です。

ともすれば同じような意見を掲載するとまねしたなどとマイナスな評価を負いかねない事もありますし、そもそもお金を稼ぐ手段は色々とある中で文章を書くことは効率が悪いとさえ言っております。

つまり文章を動機として正しいのは、

「わたしが言いたいこと書いている人がいない。じゃあ、自分が書くしかない」

これがこの本の根幹だと感じます。

自分のために書くという事

まだ誰も書いていないので自分で書く事が動機であるならば、それは必然的にオリジナリティがある文章になる訳です。

とても理にかなっていると思いませんか?

言いたいことを書くという事はつまり自分が読みたいという記事を書く事だとも言っております。

自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい

自分が楽しくなければ記事を書き続けられないし、少なくとも自分が読みたい記事があれば満足できる。伝わる伝わらないは自分以外の人が決めることだから。

ブログは特にキーワードや検索順など外部的要因を非常に重要視します。ある意味、他人から見られることを前提にした記事の作成方法です。当たり前ですけど。

でも頑張って色々詰め込んだ結果、たいしてアクセスが無かったとかつまらないですね?

それが記事を書く上で制約になったり楽しくなかったりする理由になってませんか?っていう事を気付かされました。

目からうろこです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

非常におおまかな紹介ですが、ブログ・文章を書く上での考え方を改めて考えさせられる本でした。

でもいたって簡単な文章でわかりやすく簡潔に!これがコピーライターの文章力なんでしょうね。簡単すぎて自分でもなんだか書けるような気がしてきます。

今、記事が書けない、どうやって書けばいいのかわからない、という方にはピッタリの本だと思いますよ。

この記事を書いた人

仕事中心で変化の少ない生活に嫌気がさし趣味を広げた結果、仕事に手がつかなくなった40代ノーマル会社員。個人的に推したいモノやコトを適当にごちゃまぜに綴るイラスト日記系レビューブログです。情報の正確さは保証しませんのであしからず。
【関心事】α7c、ゲスの極み乙女、横浜ビーコルセアーズ、ゴルフ、
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