どうも、タヌスケ(@sinzakki02)です。
今回は、Peak Design Everyday Backpack Zip 15L を購入して1年が経過しましたので、レビュー記事です。
私は購入前にネットの情報をかき集め、店舗に実際に品を見に行きました。が、それでも実際に使ってみてはじめてわかる事がたくさんありました。
- カメラに沼にハマりそうな人、ハマっている人。
- Peak Design EverydayBackpakZipの購入を検討している方。
- カメラバックを買って後悔したくない人。
あくまで私の個人的な意見や感覚の話ですのでご理解ください。他のカメラバックとの比較や実際の使用感など購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
まずは購入前の経緯やこの商品を選んだ理由などから紹介しようと思います。選ぶ理由がしっかりしていると愛着がわきますからね。
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購入前の経緯と理由
これまで私は様々なタイプのカメラバックを使用してきました。
肩掛けタイプ、ショルダーバックタイプ、バックパックタイプ、カメラカバーのみなど
いずれもメリット・デメリットがあり使用用途でも変わるものです。そのため、だれしもが満足できる完ぺきな商品など無いのは理解しています。
ただ、色々使っているとカメラバックに求める要素がおおよそ5つに集約されてきました。
- 即座に取り出せる。
- 長時間装備しても疲れない。
- 収納品の安全性
- 耐久性
- カッコイイデザイン
Peak Design Everyday Backpackを購入した理由はこの5つの要素について概ねクリアしているだろうと推測したからです。
Peak Design Everyday Backpackを選択した理由
それぞれの項目について解説します。
- 即座に取り出せる。
- 長時間装備しても疲れない。
どちらか一方だけならもっと優れている形状はありますが、どちらもある程度満たしている形状となるとバックパックだと考えました。
加えて以下の条件
- 耐久性
- カッコイイデザイン
デザインは主観なので割愛しますが、耐久性につきましてはバック自体の耐久性についてというより、長く使用できるか?という観点で考えました。
ピークデザインには生涯保証があるので、この点では大きなアドバンテージです。※保証についてはコチラで紹介します。
- 収納品の安全性
コチラに関しては、実際に使用してみないとわかりません。
そして、五つも条件を出しておいて一番の理由がそれ以外というのも卑怯ですが、やはりピークデザインのカメラバックへの憧れによるものが大きいです。
これまでPeakDesignは高額なので二の足を踏んでおりましたが、下手にそれ以外を購入し続けて沼にハマり続けるよりも、とりあえず理想の品を直球で使ってみようと考えました。
Everyday Backpackか? Everyday Backpack Zipか?
ピークデザインにはパックパックタイプのカメラバックが2種類あります。どちらも購入候補となりましたが、私はZipを選択しました。
Everyday Backpack
Everyday Backpack Zip
理由は重さとデザインです。
重量比較とデザイン
Everyday BackpackとEveryday Backpack Zipには同じ20ℓ容量のサイズがあるので比較すると・・
重量 | |
Everyday Backpack | 1.54kg |
Everyday Backpack Zip | 1.28kg |
たかだか260gではあります。
通常版が重いのは恐らく、可動式の止め金具によるものと思われます。また全体的に生地に厚みがあり、堅牢で収納物の安全性は高そうですが、その分重量があります。
実際に店舗で触ってみたところ、金具で形状を変化させて内容量を調整する事ができます。MAXまで容量を広げた状態が25Lという事。
ただし、目いっぱいモノを入れると形が崩れてしまいあまりカッコよくない。
一方Zipは軽いけど薄い印象で、ノーマルに比べると堅牢さは無いです。それでもカメラバックとして標準程度の防御力はあるだろうとの見込みにしました。
結果的に軽さとデザインで選びました。
15Lか?20Lか?
Everyday Backpack Zipを選択した場合、容量が20Lと15Lがあります。私は15Lを選びました。理由は以下となります。
サイズの違い
サイズの違いは実物を見ないと判断が難しいです。こういう時は大は小を兼ねるという事で20Lを選びそうなものですが、今回はあくまで軽量である事を最優先にしました。
より多くのモノが入るという事は便利ですが、その分重量が増えるので、入る分しか持ち歩かないと割り切り、軽さを選びました。
後は背負った時の見た目とサイズ感です。
これも実際に背負ってみないとわかりませんが、意外と20Lと15Lでは大きさに違いがあり、背負った時のサイズも違います。動画などで比べてみたり、店舗で実物を比べるしかありません。(私が見に行った店舗には20ℓしかなかったです)
色のラインナップ
Everyday Backpack Zipのカラーラインナップ
4種類用意されていますが、ホワイト(ボーン)は15Lのみに用意された色です。(購入時点)
ホワイト(ボーン)を選んだ理由の一つとして、amazonのレビューで生地の素材によりひっかき傷が白く残るとのコメントがありました。
暗い色だと目立つそうなので、思い切って白を選択しました。
バックって比較的に暗い色を選びがちなので、新鮮です。
白は汚れそうって心配もありますが、汚れには強い素材みたいなので、そこは期待するしかありません。
以上がEveryday Backpack Zip 15Lを選んだ理由です。
実際に使った訳では無いので、あくまで情報と想像からの期待でしかないのですよね。それが高価な品だとしても。
Everyday Backpack Zip レビュー
購入前の予想や情報について使った結果の感想と評価をしてみたいと思います。(★5段階)
レビュー対象は、私が購入したEveryday Backpack Zip 15L 色はボーン(白)です。
購入前に重視していた5つのポイント+αの満足度
まずは、今回のバックを選ぶにあたって重要視していた5つのポイントについて実際にはどうだったの感想です。
1.即座に取り出せる。
取り出せる。ほんとに便利
左右の肩ひもをどちらか一方だけ外すと肩紐の軸が回転する機構になっており、スムーズにバックが前面にスライドできるようになっている。
これで背負った状態のまま即座にカメラ・三脚の取り出しが可能。また、バックが前面にくるため、レンズ交換もし易く、落下の心配も軽減した。
ほとんどジッパーで縫製しているような構造なので、どこからでも開ける事ができるようにジッパーも複数あり、開閉が即座にできるようになっている。
とはいえ、いちいち出し入れはさすがに面倒なので、キャプチャは必須アイテムだと思います。
2.長時間装備しても疲れない。
これまでのカメラバックと比較すると圧倒的に軽量で疲れにくい。(疲れない訳ではない)
肩紐の締具合の調整も非常に楽々📷
肩紐が調整でバッグを身体に密着させることができるので、重さを感じにくく、動きやすいです。
3.収納品の安全性
頑強な作りというよりもバック自体が緩衝材のような感じで衝撃から守るタイプ。底の部分は生地1枚しか緩衝材が無いので不安。
カメラやレンズなど割れ物はなるべく中央部分に収納する事をおススメします。
4.耐久性
耐久性は不明。前述のとおり、生涯保証があるため何度でも復活可能(なはず)。
見た目のデザインに反して、汚れや衝撃にはある程度耐えられそうな生地。📷
内部も手触りは良いが柔軟性があり、厚みのある生地なので破れやほつれには強そうではある。キズにも比較的強い生地です。ただし、開閉が多いのでシッパーのヒダが多少傷みやすい印象です。
5.カッコイイ
私的な基準ですが、とてもカッコいいです。所有感を満たしてくれます。
丸みを帯びてサイドポケットや肩紐など本体と一体化する(本商品は肩紐は磁石などの着脱は無い)一体感のあるデザイン。📷
手触り、剛柔それぞれの機能にマッチした生地や素材を使用しており、質の高さを感じる。
無駄な凹凸が無いので、不意に何かに引っかかる事も少ないだろう。見た目も柔らかな印象だが、シンプルで男女共にマッチするデザイン。
+α1.サイズ
従来のバックパックからすると小型。
予想通り収納力はイマイチだが、想定内なのでマイナスにはできない。(15,20ℓと選択可能)
背負ったままの状態で取り出しを行うにはこれくらい小型の方が取り回しやすい。📷(背負った状態・横・後ろ)
必要最小限の収納と決めていたものの、実際は少し小さいと感じてます。
+α2.色
選択した色はホワイト(ボーン)。
パールホワイト位をイメージしていたが、まぶしい位の白。個人的には白いバックパックは珍しいのでOK。
汚れにも強く拭き取れる生地なので、白でも気にならないが、劣化すると黄色へ日焼けしそうな気はする。
Amazonのレビューに合ったひっかき傷が目立つ件については、予想通り全く目立たない。
+α3.ストラップが便利
ピークデザインと言えば・・・と言えるくらい代表的な商品のストラップが付属品としてバックのサイドハンドルに装着されてます。
単なるオマケ程度にしか思っていなかったが、使ってみたら殊の外便利でした。
車のキーやスマホなどカバンからわざわざ取り出すのも面倒だけど、サイドポケットに入れるだけでは不安という時に安心してサイドポケットに放り込めて、すぐに取り出せ、持ち出せる身軽さがとても便利。
イマイチなところ
もちろんパーフェクトでは無いので、使ってみたらイマイチなところもある。参考までに列挙してみました。
15Lは小さい
使っていると感じるのが容量の小ささ。
承知で買ったのに・・・・
カメラに関するものだけなら問題無いが、それ以外の日用品や書類などはサイズ的に厳しいのがデメリット。
ビジネスに使う人はあんまりいないと思うけど、A4サイズまではOKです。
1泊程度の旅行ならカメラの他に着替えと日用品でギリギリ。
あくまでカメラバックと割り切った方が良いと思います。
じゃあ、20ℓなら解決するか・・・は分かりません。
インナー仕切りは思ったほどキープ力が無い。
仕切り板をさらに3つに仕分けできる構造になっているが、小物を入れると仕切りが倒れてしまう。
便利で機能的ではあるけれど、完璧というほどではなかった。
インナーは自由に見えてそうでもない。
インナーの配置パターンは実際それほど無いと言えます。結局数パターンに限られます。
インナーの設定位置が限定されるため、上部は必然的に大きな空洞となり、モノが不安定になりがち。インナーの組み方にはセンスが問われると言っていいです。
【インナーバリエーション】
キャプチャーの使い勝手が良くない
バックパックと言えば肩紐にキャプチャーを付けるのが、常識(?)。
パックパックのサイズの問題かもしれないが、身体に対してカバンが小さめなので必然的にキャプチャーの取り付け位置が上目になる。そのため、着けづらく、取りづらい。(これが通常位置なのかもしれないけど)
あいにく私が所有しているのはピークデザイン製では無いが、恐らく結果はそれほど変わらないだろう。
キャプチャーを使用するなら腰ベルト装着の方が良さそうです。
内側のポケットの使い勝手がいまひとつ
Everyday Backpack Zipにはポケットが多く用意され、細々としたものも収納できるようになっています。
先に紹介したA4程度のノートから小物入れと各所に配置されており、カメラ用具だけでなくスマホやカギなども収納できます。
しかし、ほぼすべてのポケットが内側に膨らむように配置されており、バックパック全体の収納容量以上は入りません。ポケットはそのスペースの仕切りに過ぎないという事です。
例えば、両サイドに配置されているポケットは本体の収納スペースと共有しているため、どちらかにモノを入れるともう一方は収納スペースを失う事になります。
同様に本体に目いっぱいモノを入れると背面のノート収納ポケットも圧縮されて入れづらくなります。
収納には優先順位を考える必要がある。
肩紐が薄い
肩紐の厚さが薄いので、バックが重くなってくると肩に食い込んでくる。
ジッパーの閉じ忘れが怖い
ジッパーが複数あるのでどこからでも開けられる一方で、閉め忘れてしまう場合があります。
普通のバックなら閉め忘れても荷物はこぼれ出る事は無いが、このバックは至る所から開けられるので、閉め忘れると中身はこぼれ出てしまう恐れが・・。
ひぃぃぃぃ・・・
十分注意が必要。
どこで買うか?
ピークデザインの商品を選択する理由の一つにピークデザイン社による生涯保証があります。
何でもかんでも無料で直してくれる訳では無いでしょうが、無期限で修理もしくは交換をしてくれるようです。保証制度について詳しくは下記リンク参照ください。
ただし、この恩恵を受けるには購入先を検討する必要があります。
それは直営店及び販売ライセンスのある販売先から新品を購入する場合に限られるからです。
とは言え、それほど難しい話ではありません。
以前はPeakDesignの直営ストア(英語のサイト)が最安値でアメリカのサイトから購入という事もありました。これもそれほど難しくないみたいです。
価格については変動しますが、22年9月時点での最安値はAmazonでした。身近なところではヨドバシカメラや私が購入したのはMapCamaraです。(ちなみに私がMapCamaraで購入した理由はポイントが貯まっていたから。)
いずれもPeakDesignのライセンスがあるので、生涯保証の対象となります。詳しくは下記リンクでご確認ください。
ただし中古品は対象にならないと思いますのでご注意ください。
まとめ
PeakDesign EverydayBackpack Zip15Lについて事前情報と実際に使ってみたレビューをまとめてみました。
実際に使ってみて用途としてまとめるとこんな感じです。
お散歩 | 1泊程度の旅行 | ビジネス |
価格に反してライトユーザー向けでした。高額商品なので手を出しにくいかもしれませんが【良いものを長く使える】と考えれば悪い買い物では無いと思います。
今後私の中での評価が変わってくるかもしれませんが、当面は満足して使っていけそうですし、その間はカメラバック沼からは抜け出すことができます。
実際に使ってみないとわからない事は多いかと思いますが、購入を考えている方の参考になれれば幸いです。